『きりん』 

shizukart  Several Picture Books-0815コクーン04

『きりん』       
         まど・みちお
 きりん、
 きりん、
 だれがつけたの?
 すずがなるような、
 ほしがふるような、
 日曜の朝があけたような名まえを。
 ふるさとの草原をかけたとき、
 一気に百キロかけたとき、
 一ぞくみんなでかけたとき、
 くびのたてがみが鳴ったの?
 もえる風に鳴りひびいたの?
 きりん、
 きりん、
 きりりりん。
 きょうも空においた
 小さなその耳に、
 地球のうらがわから、
 しんきろうのくにから、
 ふるさとの風がひびいてくるの?
 きりん、
 きりん、
 きりりりん。
まど・みちおさんは、詩人です。
童謡では、『ぞうさん』、『やぎさんゆうびん』、
『いちねんせいになったら』、『赤とんぼ』・・・も。
詩をかかれています。
☆イラストのキリンは、
茶色のもよう、つけわすれ。。。