『きりん』
まど・みちお
きりん、
きりん、
だれがつけたの?
すずがなるような、
ほしがふるような、
日曜の朝があけたような名まえを。
ふるさとの草原をかけたとき、
一気に百キロかけたとき、
一ぞくみんなでかけたとき、
くびのたてがみが鳴ったの?
もえる風に鳴りひびいたの?
きりん、
きりん、
きりりりん。
きょうも空においた
小さなその耳に、
地球のうらがわから、
しんきろうのくにから、
ふるさとの風がひびいてくるの?
きりん、
きりん、
きりりりん。
まど・みちおさんは、詩人です。
童謡では、『ぞうさん』、『やぎさんゆうびん』、
『いちねんせいになったら』、『赤とんぼ』・・・も。
詩をかかれています。
☆イラストのキリンは、
茶色のもよう、つけわすれ。。。